見た目がほとんど同じである、「ドリルドライバー」と「インパクトドライバー」。
そのためDIY初心者さんだと、

「ドリルドライバー」と「インパクトドライバー」ってどう違うの?どっちを買えばいいの?
という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ドリルドライバーとインパクトドライバーの違いを比較して、初心者が買うならどっちがいいのかを解説していきます。
「ドリルドライバーとインパクトドライバーの違いを知って、DIYのレベルを上げたい」という方は、ぜひご覧ください。

- 【ドリルドライバーとインパクトドライバーどっち1】ドリルドライバーとは?その特徴
- 【ドリルドライバーとインパクトドライバーどっち2】インパクトドライバーとは?その特徴
- 【ドリルドライバーとインパクトドライバーどっち3】2機種の違いを比較
- 【ドリルドライバーとインパクトドライバーどっち?4】結論:両方そろえる、それがムリなら作業内容で選びましょう
- 【初心者向け】ドリルドライバーのおすすめモデル
- 【初心者向け】インパクトドライバーのおすすめモデル
- Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの「ドリルドライバー」・「インパクトドライバー」人気ランキング
- まとめ:特性をよく理解した電動ドライバー選びを
- 参考文献・サイト・データ
【ドリルドライバーとインパクトドライバーどっち1】ドリルドライバーとは?その特徴

ドリルドライバー(「ドライバードリル」ともいいます)とは、電動ドライバーの能力を向上させ、ドリルとしても使えるようにした電動工具です。
充電式のコードレスタイプが一般的。
最大の特徴は「締めつける力(トルク)」を調整できる点です。
材料やビスなどの種類に応じて調整でき、「きつく締めすぎる」ことを防げます。
また、作業内容に応じて回転速度を2段階に変えられるモデルが多くあります。
低速にすると、強い力で締めつけや穴あけが可能です。
ドライバー作業以外にも、ドリル作業や研削・研磨も行えます。
これはビットを交換したり、アクセサリーを取りつけることで使えます。

そのビットを取りつける部分が「チャック」です。
現在では、専用工具を使わず交換できる「キーレスチャック」が主流となっています。
【ドリルドライバーとインパクトドライバーどっち2】インパクトドライバーとは?その特徴

インパクトドライバーとは、電動ドライバーの仲間で、「回転方向に衝撃を与える」ことで硬い材料でもネジを締め込むことができる電動工具です。
やはり、充電式のコードレスタイプが一般的。
この「衝撃を与える」ことが、インパクトレンチの最大の特徴。
これは、内部にハンマー機構が備えられているためで、回転軸に衝撃力(インパクト)が加えられます。
ビットを固定するチャックは、工具を使わずに取り替えできる「ワンタッチチャック」を装備。
ビットを取り替えることで、ボルトやナットにも使えます。
ドリルとしても使えないことはありませんが、独特の回転でドリル刃が暴れて位置を決めにくかったり、硬い材料では刃の先端が痛むことも。

ただし、インパクトドライバーには「クラッチ機構」がありません。
つまり、ドリルドライバーのような「トルク調整」が行えません。
そのため、ネジの溝をつぶしてしまわないよう注意が必要です。

【ドリルドライバーとインパクトドライバーどっち3】2機種の違いを比較

ドリルドライバーとインパクトドライバーの大きな違いは、次の4点です。
[ドリルドライバーとインパクトドライバーの違い①]回転軸への衝撃(インパクト)の有無
回転軸への衝撃(インパクト)は、インパクトドライバーにしかありません。
この機能により、インパクトドライバーは、ドリルドライバーよりも強いパワーを内蔵しています。
しかしパワーがありすぎて、微妙な力加減が必要なねじ締めは苦手です。
[ドリルドライバーとインパクトドライバーの違い②]トルク調整の有無
トルク調整は、ドリルドライバーにしかありません。
インパクトドライバーはトルク調整がないため、ネジの溝をつぶしてしまうことがよくあります。
[ドリルドライバーとインパクトドライバーの違い③]チャック形状が異なる
チャックの形状も異なります。
インパクトドライバーは、ビットに強い力を伝える「ワンタッチチャック」を装備しています。
[ドリルドライバーとインパクトドライバーの違い④]二段変速機能の有無
二段変速機能は、ドリルドライバーにしかありません。
大きな径の穴あけや高トルクが必要なときは「低速」、スピードが必要なときは「高速」と切り替えての作業が可能です。
【ドリルドライバーとインパクトドライバーどっち?4】結論:両方そろえる、それがムリなら作業内容で選びましょう

ここまで、ドリルドライバーとインパクトドライバーの特徴と、2機種の違いを比較してみました。
そして「初心者が買うならどっち?」の結論としては、お金に余裕があれば、ドリルドライバーとインパクトドライバーの両方をそろえることが一番。
インパクトドライバーをメイン、ドリルドライバーをサブとして、作業内容によってうまく使い分けることが理想です。
でもコスト的にムリなようなら、次のような観点でどちらを買うか選んでみてください。
[買うならどっち?①]小さいネジ締めが多い=ドリルドライバー(一般的なDIY向け)
薄板を使って家具を作る、またはヒンジや吊り下げ金具を取りつけるなど、小さいネジを確実に締めつけることが多いなら、ドリルドライバーを買いましょう。
一般的なDIYなら、こちらでしょうね。
目安として、よく使う木ネジが50mmまでなら、ドライバードリルで十分です。
[買うならどっち?②]デッキ作りなど長いネジを多用する=インパクトドライバー
ウッドデッキ作りやリフォームなど、長いネジを多用する場合にはインパクトドライバーがおすすめ。
強烈なパワーで、長いネジを締めつけてくれます。
【初心者向け】ドリルドライバーのおすすめモデル
軽量で使いやすい、バッテリー・充電器・キャリングケース付きのセット:【BOSCH(ボッシュ)】コードレスドライバードリル DRL1180
☆この商品は、雑誌『DIME 2020年11月号』で「本当に使える電動工具54」に選ばれています!

ドイツに本拠地を置き、自動車部品・電動工具の製造メーカーとして有名な「BOSCH(ボッシュ)」。
コードレスドライバードリル DRL1180は、1.2キロと軽量のコンパクトボディで、初心者にも使いやすい電動ドライバードリルです。

そして初心者にもうれしいのが、バッテリー・充電器・キャリングケースがついたセットである点。
バッテリーの容量は1.5Ahで、2個も付属されるため、DIYで作業量が多くてもバッチリです。
「20段階トルク調整」内蔵で、作業にあわせた最適なトルクを選択できます。
アタッチメントで便利グッズにもなる:【BOSCH(ボッシュ)】コードレスドライバーIXO 6型
☆この商品は、雑誌『DIME 2020年11月号』で「本当に使える電動工具54」に選ばれています!

世界で初めて、「リチウムイオン電池を使用したコードレスドライバー」を発売した「BOSCH(ボッシュ)」。
それが「IXOシリーズ」で、2012年には1200万台を販売し、世界で最も売れている電動工具として知られます。
IXO 6型(IXO6)は、握る強さで回転速度を変えられ、初心者もカンタンに操作できるコードレスドライバーです。

最大の特徴は、さまざまな「別売りアタッチメント」をつけることで、次のような便利機能を使えること。
工具だけでなく、ペッパーミルなどキッチン用品としても活躍します。
- ワインオープナー
- ペッパーミル
- バーベキューファン
- マルチカッター
- トルクアダプター
- アングルアダプター(狭い場所でのネジ締めがしやすくなる)
- スミヨセアダプター(壁際のネジ締めがしやすくなる)
- ドリルアダプター
こちらが代表的なアダプタです。
【初心者向け】インパクトドライバーのおすすめモデル
アタッチメントで便利グッズにもなる:【BLACK+DECKER(ブラックアンドデッカー)】18Vコードレスインパクトドライバー EXI18
☆この商品は、人気雑誌『月刊グッズプレス 2021年5月号』で紹介されています!

EXI18は、重さ約1.5kgと同クラスでは軽量コンパクトながら、最大トルク170N・mとプロ仕様モデルに匹敵するネジ締め能力をもつコードレスインパクトドライバーです。
40分のフル充電で、38mm長の木工ネジ締めが約738本分可能。
強力なトルクをいかし、金属への直接ネジ締めや、サビで固まったネジの取り外しも行えます。
ビット揺れが減り、操作しやすい:HiKOKI マルチボルト(36V)コードレスインパクトドライバ WH36DC
☆この商品は、人気雑誌『月刊グッズプレス 2021年5月号』で紹介されています!

WH36DCは、ビット揺れを17%軽減し、片手でも操作しやすいコードレスインパクトドライバです。
36Vコードレスインパクトドライバで業界最短(ヘッド長さ114mm)・業界最軽量(1.6kg)・業界最速締め付けスピード(5.46秒)と高性能。
さらに、本体カラー5色+別売りのカラープレート5色で、デザインにもこだわれます。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの「ドリルドライバー」・「インパクトドライバー」人気ランキング
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの「ドリルドライバー」・「インパクトドライバー」の人気ランキングは、こちらからご覧いただけます。
「どのドリルドライバー・インパクトドライバーがいいか」を選ぶときの参考にどうぞ。
まとめ:特性をよく理解した電動ドライバー選びを
今回は、ドリルドライバーとインパクトドライバーの違いを比較し、「初心者が買うならどっち?」を解説してきました。
同じような電動工具でも、それぞれの違いがありましたね。
一般的なDIYや木工作なら、ドリルドライバーでOK。
「それでパワー不足を感じるようなら、インパクトを購入する」という順番でもいいかと思います。
ぜひ、それぞれの特性を理解して、あなたのDIYにぴったりな電動ドライバーを選んでください。
◆「おすすめの電動工具」を知りたい方には、こちらの記事がオススメです。
参考文献・サイト・データ
この記事では、こちらの文献やサイトを参考にさせて頂いています。
- 書籍『DIY工具 50の極意』山と渓谷社・栗田宏武 監修
- 書籍『DIY工具 完全活用ブック』山海社・藤岡等 著
- 書籍『DIY工具選びと使い方』ナツメ社・青山元男 著
- データ『電動のこぎりの使い方に注意!』消費者庁