DIYを始めたいけど、電動工具はちょっと怖いな…。でもノコギリじゃ疲れそうだし…。どちらがいいの?
こういった疑問にお答えする記事です。
工具を選ぶのは楽しいですが、なかなか決めきれないことも多いですよね
そこでこの記事では、「パワーツール対ハンドツール比較」として、初心者が使うなら電動工具と手工具のどちらがいいのか、それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
DIY初心者で「どんな工具を買おうかな…」と迷っている方は、ぜひご覧ください。
【初心者は電動工具・手動工具どちら1】DIY用のパワーツール・ハンドツール比較
DIY用の電動工具(パワーツール)と手動工具(ハンドツール)には、下表のようなものがあります。
作業内容 | 電動工具 | 手動工具 |
---|---|---|
切る | 丸のこ・ジグソー | ノコギリ |
削る | 電気カンナ | かんな |
磨く | 電気サンダー | サンドペーパー |
穴あけ | 電気ドリル | ハンドドリル |
ねじ締め | 電動ドライバー | ドライバー |
ミゾ彫り | トリマー | 彫刻刀 |
【初心者は電動工具・手動工具どちら2】DIY用電動工具(パワーツール)のメリットとデメリット
次に、DIY用電動工具(パワーツール)のメリットとデメリットを確認しましょう。
DIY用電動工具(パワーツール)のメリット
【DIY用電動工具(パワーツール)のメリット1】作業のスピードが速い
なんといっても、電動工具(パワーツール)は作業が速い。
力の弱い女性がつかっても、あっという間に作業を終わらせることができます。
その結果、DIYにハマる女性が多いようですね。
ノコギリでは難しくても、ジグソーならあっという間に、思った形に切ることができますからね。
【DIY用電動工具(パワーツール)のメリット2】大量の作業がこなせる
メリット1の結果として、大量の作業がこなせます。
たとえば電気サンダーの作業効率は、サンドペーパーで磨くときの数十倍にもなります。
疲労度もまったく変わってきます。
たとえば本棚を組み立てるとき、2~3箇所くらいなら問題ないですが、大きいものなら十数箇所もビス止めすることも。
これを全部手動でやるのは、本当に大変!
電動ドライバーなら、あっという間に終わります。
【DIY用電動工具(パワーツール)のメリット3】初心者でも仕上がりがキレイ
たとえば少し長め木材をカットする場合、ノコギリでまっすぐに切るのは難しいですね。
ですが丸のこなら、あっという間にまっすぐ切ることが可能です。
それに切り口もキレイです。
ミゾ彫りでは、彫刻刀はよほど慣れていないと、キレイに仕上げることは大変。
でもトリマーなら、使い方がわかれば、キレイなミゾを楽に彫れます。
もちろん、最低限の使い方は学ぶ必要がありますが、初心者でも比較的キレイに仕上げることが可能です。
◆「電動工具のおすすめモデル」を知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。
DIY用電動工具(パワーツール)のデメリット
【DIY用電動工具(パワーツール)のデメリット1】取り扱いに注意が必要
パワーツールは、大変なパワーを持っています。
取り扱いに気をつけないと、深刻なケガを負うことも。
たとえば、電動のこぎり・丸のこには「キックバック」という現象があります。
これは、木材の反りなどで刃が詰まり、その反動で電動のこぎりが跳ねてしまう現象。
その際に指や脚を切ってしまう場合があり、亡くなってしまった方もいます(消費者庁)。
ただ「便利だから」ではなく、こういった怖い面があることを知ったうえで、正しく取り扱うことが必要です。
【DIY用電動工具(パワーツール)のデメリット2】騒音が出る
電動工具はモーターで動作しますので、その騒音がデメリットになります。
電動ドライバーなど小さい工具では気になりませんが、本体が大きくなればなるほど、騒音も大きくなります。
電動丸のこなどは、かなりの騒音です。
住宅街で使うのは、少しためらいますね。
作業環境に合わせた工具を選ぶことが重要になります。
【初心者は電動工具・手動工具どちら3】DIY用手動工具(ハンドツール)のメリットとデメリット
記事の最後に、DIY用手動工具(ハンドツール)のメリットとデメリットをご紹介します。
DIY用手動工具(ハンドツール)のメリット
【DIY用手動工具(ハンドツール)のメリット1】細かい作業ができる
細かい作業ができるのが、手動工具のメリットです。
ちょっとしたカットを行うなら、丸のこやジグソーより、ノコギリです。
複雑なミゾ掘りを行うなら、トリマーより彫刻刀です。
こういった「手づくり」の作業が、DIYのだいご味ともいえます。
小さい材料の加工や、小回りが必要な作業を行いたいなら、手動工具を選びましょう。
【DIY用手動工具(ハンドツール)のメリット2】自分のペースで作業できる
電動工具での作業は、電動工具のスピードに合わせることになります。
そのため、作業に慣れていないと、そのスピードが怖いかもしれません。
電気サンダーなどは、慣れていないと同じ箇所を削り続けてしまい、平らにすることが大変なことも。
手動工具なら、自分で動かさなければ工具も進みませんので、自分のペースで作業できます。
のんびり作業をしたいなら、ハンドツールがおすすめです。
DIY用手動工具(ハンドツール)のデメリット
【DIY用手動工具(ハンドツール)のデメリット1】作業スピードが遅い
メリット2の裏返しとなりますが、作業スピードが遅いです。
電動と比べると段違い。
そのため、大きな家具を購入した場合などは、電動工具がないといつまで経っても組み上がりません。
以前「自分で家具を組み立てられない」という知り合いに話を聞いたところ、ドライバーだけで頑張って、疲れてイヤになっていました。
電動ドライバーでしたら、そこまで高額でなく、使い方もカンタンです。
ラクな電動工具の導入も検討してみましょう。
【DIY用手動工具(ハンドツール)のデメリット2】とても疲れる
手動工具の作業は、本当に疲れます。
数分で終わる作業ならいいですが、数時間かかるものだと、もうイヤになります。
そして怖いのは、疲れると注意力がにぶって、ケガにつながることがある点。
電動工具ほどのキケンはないとしても、手動工具でも事故は起こります。
作業量が多いようなら、無理せず電動工具を利用しましょう。
まとめ:作業内容と作業環境で、電動工具(パワーツール)と手工具(ハンドツール)の使い分けを
この記事では、初心者が使うなら電動工具(パワーツール)と手工具(ハンドツール)のどちらがいいのか、それぞれのメリット・デメリットを解説してきました。
電動工具は「作業効率」、手動工具では「利便性・安全性」が優れていることがわかりましたね。
しかし作業が速いからといって、アパートで丸のこを使うわけにもいきません。
それぞれのツールのメリット・デメリットを知ったうえで、作業内容と作業環境によって使い分けをすることが賢明といえます。
参考文献・サイト・データ
この記事では、こちらの文献やサイトを参考にさせて頂いています。
- 書籍『DIY工具 50の極意』山と渓谷社・栗田宏武 監修
- データ『電動のこぎりの使い方に注意!』消費者庁